社会的信用を担保するために必要なこと

校正は「不確かさ」を確認する検査のことであり、企業として社会的信用を担保するために必須の行為です。ただ、計量器や電子機器の正確性を測ることが重要なのは理解できても、分銅にそれを求めることに疑問を感じる人はまだ少なくありません。普段丁寧に取り扱っていれば、そんなに大きな誤差が生じるような事態にはならないと考えるのも確かです。実際には非常にデリケートなため、正しい取り扱いをしていてもやはり誤差が出てくるのが実情です。点検や清掃などの際にも必ずピンセットや綿手袋で取り扱い、軽いものや薄いものは先端が樹脂のピンセットを使用しましょう。素手で触ると皮脂やあせ、汚れなどが付着し、錆など腐食の原因になります。日々どんなに気を遣っていても、計量皿と接触したり、分銅同士が触れ合ったりすることで損傷が起こり、質量変化につながります。大きく欠けるようなことはないとしても、安易に考えることはできません。

分銅の校正の必要性や得られる利益とは

校正は、精確な計量結果を得るために必須の作業であり、これを怠るといかなる測定結果も単なる「推測」でしかなくなります。工場出荷時がもっとも精密で正確な状態ですが、前述したように日々業務に使用することで、その状態は時間と共に信頼性が低下します。どれほど気を付けて使用していても、環境などが及ぼす自然な経年変化は避けられません。それにともない測定結果の劣化が加速しないよう、定期的に適正な頻度で点検をすることが測定の精確さにつながります。本来の定義は定量比較であり、標準分銅により誤差を計測する行為です。誤差が信頼できる範囲であるかどうかを判断し、第三者機関が証明書を発行することで社会的信用が担保されることが利益になります。

国家機関による認証を得るメリット

国家認証機関から証明書が発行されることで得られるメリットは、非常に大きいです。不良品などの発生率を下げムダな廃棄を減らす、リワークやリコールの発生を回避するといったことは、どんな企業にとっても非常に重要なポイントです。経営者が適正な決断を下せること、プロセスの精確性を上げることは顧客満足度向上につながり、社会的に信頼できる結果となります。国際取引においてコンプライアンス(証明書)は、重要なエビデンスとされます。定期的な校正をとおすことで、結果的により高い利益率の確保が可能になるでしょう。

公平な電気取引を実現するため、他社との違いより厳密で適正な検定・検査を公正中立な第三者機関として日々努めています。 当社のサービス概要は、取引に利用する電気機器の検定や検査を行い、電気標準等の維持、供給を行っております。 認定範囲は、JCSS認定(登録)校正事業者としてJCSS校正を行っています。 分銅校正のご依頼ならJEMICへ!